17-18期会長
柳沢香絵(相模女子大学)

 このたび、前会長の木村典代先生より引き継ぎ、17、18期の会長を拝命いたしました。みなさまとともに、本学会の活動をより活発に盛り上げるべく努力して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 NPO法人日本スポーツ栄養学会は、スポーツ栄養学の進歩と普及を目的として活動を続けており、前身となる日本スポーツ栄養研究会の設立から20年を迎えました。その間、会員数は増加の一途をたどっており、合わせて2008年に養成を開始しました公認スポーツ栄養士も500名を超えました。これまでご尽力いただきました歴代の会長、役員、会員、事務局のみなさまの努力に敬意を表したいと思います。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を終え、スポーツを取り巻く環境も変化を遂げています。その中で、スポーツを行う人のパフォーマンスや健康を支えるスポーツ医・科学における支援の役割もさらに重要になっていくでしょう。特に科学的根拠、客観的データに基づく支援の必要性が注目されています。栄養サポートにおいても、それは同様です。

 本学会では、13期よりスポーツ栄養学の研究促進に力を入れてきました。17、18期におきましてもその方針を引き継ぎ、国内での応用的、実践的スポーツ栄養学の基盤づくりと発展を目指し、新しい体制のもと活動をおこなっていきます。

 スポーツ現場における実践活動報告の推進は、研究教育支援事業として重点的に取り組むとともに全ての事業の根幹となる様に進めていきます。さらに、研究誌ではスポーツ栄養学分野の応用研究の発信を増やす工夫を検討します。また、国内外の健康科学、スポーツ医・科学関連組織との連携においてはより有機的な関係を築くことも検討します。これらの活動を通じてスポーツ栄養学の学術的発展に寄与していきたいと考えています。ただ、そのためには、会員のみなさまお一人お一人の積極的な参加によるご協力が必要となります。

 最後になりますが、みなさまとさらに魅力的な学会になるよう努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。